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世界文化遺産登録 比叡山延暦寺
4月4日〜11日 延暦寺御修法
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御修法が営まれる延暦寺根本中堂 地図
御衣が根本中堂に入堂する御修法
[交通メモ]
 坂本ケーブルで山上へ。山内はシャトルバスの利用が便利。
 1994年12月に世界文化遺産として登録された比叡山延暦寺。1200年前に伝教大師最澄が開山したのが始まりで、以降、天台宗の総本山として多くの高僧を輩出してきた日本仏教の母山である。
 大津市と京都にまたがる山内には百余の建造物があり、幽玄な聖域の中で1200年の間、受け継がれてきた修業や行事など、そのすべてが生きている文化遺産となっているようだ。
 その延暦寺の重要法儀の一つである延暦寺御修法(みしゅほう)は、今月4日から11日まで、延暦寺根本中堂を道場に執り行われる。
 御修法とは、根本中堂で国家の安泰や世界平和を祈る伝統法要で、宮内庁から届けられた天皇の衣装の反物「御衣(ぎょえ)」を根本中堂内陣に安置して法要を営んでいる。明治の廃仏棄釈で途絶えたが、1921年に復活して、今も古式どおりに厳修される。
 4日の開闢(かいびゃく)法要は午前11時40分過ぎから、渡辺恵進天台座主ら17人の大僧正と僧正の僧りょが金襴(きんらん)の袈裟(けさ)を身にまとって根本中堂に入
り、宮内庁代表者が御衣を奉持して登山(とうざん)する。
 法要は門を閉じて約2時間営まれるが、御修法大法は天台宗独特の神秘の法儀で年ごとに五つの大法で厳修されることになっている。
 この秘法は、伝教大師が唐の国の順暁阿闍梨(じゅんぎょうあじやり)から伝授され、帰国後に時の桓武(かんむ)天皇に伝授されたもので、興隆正法、鎮護国家、百穀成熟、万民農楽を祈る内容という。
 この法要が終わると比叡山にも春が訪れ、今月末から比叡山桜まつりや、「ロテル・ド・比叡」のオープンなどでにぎわう。(1999年4月掲載)


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